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2011年06月28日

2011/6/25 響宴 客席レポート

響宴レポート続編で〜す。

例年はロビーにいてエアモニターで聞き流していることがほとんどなのですが、今年はほとんどの作品を客席で聞きまして、久々にどっぷり吹奏楽の一日でした。
しかも、出版社席として与えられたのは1階席の超ド真ん中。
チケットを買って来ていただいたお客様に申し訳ないなぁと思いつつも堪能させていただきました〜。


ではではプログラム順に

福島県立磐城高等学校吹奏楽部(指揮:根本直人)

松下倫士 マーチ「ブライト・サンシャイン」
タイトル通りの明るく華々しいマーチでした。
こういうマーチをきちんと演奏できるバンドはやっぱり実力があるのだなぁと思います。
「将来の明るい希望に向かって前進していこう」という松下さんのメッセージがとてもまっすぐに表現されていて胸を打たれました。
日本の未来はきっと明るい!と勇気をもらえる演奏でした。ブラボー!

福島弘和 交響的詩曲「地獄変」
こちらは磐城高校の委嘱作品で、芥川龍之介の小説を題材とした三作目。
「ドロドロとした作品」とのオーダー通りのドロドロ系(笑)
福島さんのお人柄からは想像ができない地獄絵巻ができあがっておりました。その世界観を見事に表現した磐城高校にも拍手。
個人的に福島さんの作品は「おきなぐさ」系の優しいデリケートなのが好きではありますが、作品の振り幅の広さには毎度驚かされます。

八木澤教司:交響詩「母なる北方の大地 ― すべての生命を讃えて」
北海道の四季を描いた交響詩ということで、北海道出身者として興味深く聞かせていただきました。
函館の夏、帯広の秋、旭川の冬、札幌の春という4部構成で作曲され、北海道津々浦々の四季の表情が表現されています。
こんなに輝かしく力強く北海道を感じてくれる人がいるんだなぁと思ってなんだか嬉しくなりました。
八木澤さんのページでMP3で聞けるようになっていますので、よかったら聞いてみてください。


川口市・アンサンブル・リベルテ吹奏楽団(指揮:福本信太郎)

石毛里佳:Full Blast<委嘱作品>
委嘱作品と言うことで「好きに書いた」とおっしゃっていましたが、本当に石毛さんらしいなぁ〜とニヤニヤしながら聞いてしまいました。
終始テンポが早く駆け抜けるような作品です。もっと速く演奏しても気持ちいいのかもと思ったり(限界に挑戦的なw)
こういうサディスティックな作風!?は、C.T.スミスっぽいと思うのは私だけでしょうか。

酒井 格:I Love the 207
一言で言うと「かわいい」作品です。響宴Xの委嘱作品でもある「ちびクラと吹奏楽の為のちっちゃな協奏曲」にも通じるような可愛らしさがあり、ニコニコして聞かせていただきました。
しかーし!“ちびクラ”の伴奏を一度吹いたことがある私は知っています。こういう曲こそ奏者はむちゃむちゃ緊張するということを(笑)
さて、曲についてですが、実は酒井さん、所謂「鉄ちゃん(鉄道好き)」だそうで、JR西日本の207系電車を描いた作品ということです。
哀しい事故がありましたが、それを二度と繰り返すことなくたくさんの笑顔を乗せて走り続けて欲しいとの願いが込められた明るく夢のある作品です。

天野正道:Deux Situations
石毛作品、酒井作品と雰囲気の違う2曲のあとは、またまた全然違う世界の作品。
昨今流行り“系”の吹奏楽作品へのアンチテーゼとして作曲された作品とのことですが、ただただ圧倒されるがまま、飲み込まれるように聞き入っていました。
言葉足らずでうまく表現できませんが、こういうアプローチの作品がもっと吹奏楽界には必要なのかもしれないと思いました。


中央大学学友会文化連盟音楽研究会吹奏楽部(指揮:佐川聖二)

江原大介:「フレイム」クラリネットと吹奏楽のための協奏曲
佐川聖二先生がクラリネットのソロを取り、リベルテの福本先生の指揮で演奏されました。
演奏が始まった瞬間に、佐川先生の音色にメロメロ。
佐川先生のクラリネットは初めて聞きましたが、普段指揮をするお姿を拝見していて想像していたイメージ=トロッと甘い感じ(表現が下手でスミマセン)とは全然違って、吹奏楽をバックにしても決して負けないハリツヤのある音色といい、バンドを煽るような勢いといい、まさに火柱のような演奏でお見事でした。
江原さんのコンチェルトはまた聴いてみたいなぁと思いました。

井澗昌樹:Bye Bye Violet
ど頭から彼らしい張り裂けるようなサウンドが印象的な、井澗節炸裂〜な作品でした。
佐川先生が作り出すドラマチックな世界ともぴったりだったのではないでしょうか。
相性いいなぁ〜と思ったので、弊社作品も佐川先生にオススメしておいたちゃっかりものの私(笑)
次作にも期待!!

建部知弘:蒼き景(ひかり)の彼方に
環境破壊を憂い、自然や地球への思いを込めた作品です。震災のために書いたというわけではないということですが、復興へのメッセージが強く込められた作品に感じられました。
繊細でデリケートなサウンドとメロディに心がぎゅっと掴まれるような作品でした。美しかった。


川越奏和奏友会吹奏楽団(指揮:佐藤正人)

広瀬勇人:カルカソンヌの城<委嘱作品>
ヨーロッパ有数の要塞都市という「カルカソンヌ」。検索好きの私は早速画像検索をかけてみました(笑)広瀬作品のスケールの大きさはこういう場所を実際に見て感じているところから来るのだなぁと妙に納得。
それでいて奏者に優しく技術がそれほど高くないバンドでも演奏効果が高い。今の現場で一番求められるところですよね。小編成でも壮大な曲をドラマチックに演奏したーい、というバンドにはオススメの一曲です。

金山 徹:ブルーコーナー
がらりと変わりまして、吹奏楽ポップスを代表する金山徹さん。
もともとはボーカル用の曲だったという、メロウなバラード作品で、アルトサックスをフィーチャーしています。
ホッと一息付けるような、なんとも和める一曲でした。「早朝のきれいな海をゆっくり潜っているイメージ」という解説を読んで、すぐに沖縄に行きたくなった私です。

中橋愛生:そして時は動き出す―太鼓と吹奏楽のための祝典序曲
太鼓ドラマーのヒダノ修一さんとシエナW.O.のために書かれた作品で、2009年10月の横浜開港150周年で初演されました。
作品、演奏とも「圧巻」その一言に尽きます!どう言葉で表現しようともこの空気の振動、躍動感は伝えられないのではないかと。
ヒダノ氏は言わずもがな、この曲を吹ききった川越奏和にブラボー!


陸上自衛隊中央音楽隊(指揮:武田 晃)

椎葉大翼:マーチ・プログレス
残念ながら、撤収の準備やらなにやらしていて中で聞くことができなかったんですよね・・・。エアモニターを期待していたのですが予想外にロビーに流れる音が小さくほとんど聞こえませんでした(泣)
陸上自衛隊が演奏するマーチだから、格別だったのだろうと想像します。
感想は大阪から駆けつけたごいんきょさんのレポートをご参照下さい。

飯島俊成:受容 〜此の岸と彼の岸の狭間〜<委嘱作品>
迷ったのですがギリギリで客席に入って聞きました。
「此の岸」とは生、「彼の岸」は死のことを指ししていて、こちらからあちらの岸に渡って行くことも、それを見送ることも寂しいことではあるけれども、その瞬間がわずか一瞬でも穏やかで優しい時間であることを願った作品です。
非常に重たいテーマの作品ですが、垣間見える明るい響きに救われながら静かな気持ちで聞くことができました。

真島俊夫:ニライカナイの海から
こちらも時間の関係で客席では聞くことができず、エアモニターは相変わらずで全然聞けませんでした。今思えば全部聞いても撤収はできたぜ、的な(泣)
ニライカナイと聞くだけで心が躍るじゃぁありませんか。神や先祖を迎え、五穀豊穣を願う祭りの様子が描かれた作品ということで、またまた沖縄熱が高まる私なのでした。
感想は例によってごいんきょさんのレポートをご参照のこと。



ふ〜、書いた〜。
出版社と致しましては、ここで作曲家にすり寄って「この曲、行き先決まってます?」という営業をするのが常なのですが、なかなかハードルが高い最近の響宴。
一生懸命書いてみましたが、ふと思えば他社作品の宣伝(笑)まいっか。
ここで発表された作曲家さんにも、ほかの作曲家さんにもたくさんお会いできたし、次作を書いていただけるよう頑張ってアプローチします。


と、いうわけで長々と響宴作品レポートでございました。
posted by fostermusic at 12:00| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント情報&レポート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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